ザイ
中国語で「厄災」の意。2010年代、タクラマカン方面より出現した謎の軍団、もしくはその構成要素である飛翔体のこと。白く輝くガラス細工めいた機体で、有人機では不可能な高機動性能を持つ。圧倒的な物量に加えEPCMと呼ばれる電子・知覚妨害手段を有し、人類の軍事力を圧倒する。その行動基準は不明だが、人類の被造物の破壊にあると考えられている。
アニマ
対ザイ戦用の自動操縦機構。EPCM耐性を持ちザイと互角の戦闘を繰り広げる。ユニットチューニングの手法として人工子宮を用いたバイオテクノロジーを利用したため、その外見は人間の少女のようである。体組成が人間と異なるため、耐Gスーツなどは必要とせず軽装で戦闘機(ドーター)に搭乗している。
ドーター
アニマと対で存在する戦闘機の「機体」部分。既存の航空機がベースだが、ザイの超高機動性能に対抗するため機体強度・エンジン出力の改善が図られている。各アニマが固有に持つEGG(波形)パターンで機体が発光し、またキャノピー(操縦席を覆う天蓋)が装甲化されているため一種異様な外観となっている。
EGG
(ElectroGhostGram)
各アニマが持つ固有の周波数、リズムのこと。概念的には人間の脳波に近いが、アニマ達とドーターを繋ぐ信号としても用いられている
ダイレクトリンク
アニマとドーターの接続状態のこと。ドーターのコクピットは通常の操作系が撤去され、NFIと呼ばれるパネルが装備されている。アニマはこのパネルに肌を接触させることで、機体の末端まで自らの感覚器を拡張できる。反面被弾時の感覚もフィードバックされるため、適度に接続を遮断しないとアニマにまでダメージが及ぶこともある。
NFI
神経融合インタフェース。アニマとドーターの接続手段。
EPCM(Electronic and Perceptual Counter Measures)
いわゆるECM(電子対抗手段)に感覚妨害の効果を加えたもの。ザイ機の出現するエリアに展開され、当該領域内の人間の見当識を混乱させる。レーダーはおろか有視界戦闘さえまともにできなくなるため有人戦闘機での活動はほぼ不可能となる。 なぜかアニマには無効であり、彼女達を対ザイ戦の主力たらしめている。